“Ç”TAMA NEW WAVEの審査員してきた

TAMA NEW WAVEに行ってきた

TAMA CINEMA FORUM

日本における、ゴールデングローブ賞にあたる
TAMA CINEMA FORUM。

キネマ旬報ベストテンに入る作品が
だいたいココデ受賞する。

今年の結果は下記の通りである。

最優秀作品賞:「海街diary

」「きみはいい子」
特別賞:「野火

」のスタッフ
最優秀男優賞:永瀬正敏(「あん

」「KANO~海の向こうの甲子園~」他)
最優秀女優賞:樹木希林(「あん」「海街diary」他)
       綾瀬はるか(「海街diary」)
最優秀新進監督賞:岨手由貴子(「グッド・ストライプス」)
         松居大悟(「私たちのハァハァ」他)
最優秀新進男優賞:中島歩(「グッド・ストライプス」)
         野村周平(「愛を積む人

」他)
最優秀新進女優賞:広瀬すず(「海街diary」「バケモノの子

」)
         杉咲花(「トイレのピエタ」他)

審査員してきた

そんなTAMA CINEMA FORUM。
新人監督によるコンペティション、
TAMA NEW WAVEの一般審査員を
してきました。

全部で5作品を朝から晩まで観て
審査するコンペティション。

実はここから、染谷将太や池松壮亮
発掘されているから侮れない。
ってことで、一本一本解説
していきます。

Every Day

監督:手塚悟
出演:永野宗典、山本真由美etc

交通事故で妻が昏睡状態にある
男の前に妻の幻影が現れる。
妻との最期の一週間を
どうすごすのか?って話。

うーん、雰囲気は良いんだけれど
演技がちょっと鼻につくなと感じた。

ひとつのバガテル

監督:清原惟
出演:青木悠里、原浩子etc

フリーターの女は、ある日
手紙を受け取る。
手紙に書いてあった場所を
探しても全然見つからず…

今回の審査員経験を通じて感じたことは、
役者の演技が物語を支配することだ。
今回の作品の主人公青木悠里は
初めての演技体験だったと言う。
しかし、僕の解釈のさだろうか
演技が上手く見えずそれが足かせとなって
全然ストーリーが見えてこなかった。
しかしながら、りんごを使ったある
ショットは斬新で好きでした。

お歳暮のハムのひも

監督:青木伸和
出演:金子壮汰、日永貴子etc

39分の短編映画。
しかしながら、小粋なギャグの使い方が
上手い。飲酒運転で罰金50万円を
課せられた大学生が、帰省し親から
50万円を借りようとする。
すると、おばあちゃんが先に
母親に「50万円貸して」と言い、
気まずくなる。

おまけに、母親の新しい夫をゲット
するためお見合いが開かれるのだが、
おばあちゃんが暴走し、
どんどん罰金のことを言い出せなく
なるあたりが秀逸でステキだ!

ムーンライトハネムーン

監督:冨永太郎
出演:関裕一郎、宍戸健太

特別賞受賞作品。
女性のパンツや尿を売っているサイトに
もし、自分の知り合いが販売しているのを
見つけたら?そのパンツや尿が、
その女のものでなかったら…
という発想から生まれた
ブラックコメディ。
中学生っぽい演技こそアレっとは思うが、
間を使ったギャグがアキ・カウリスマキ
を彷彿させて面白かった。

いたくても いたくても

ディスカッションとして、深田晃司監督、
横浜聡子監督がゲストに来ました↓
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監督:堀江貴大
出演:嶺豪一、澁谷麻美

藝大の人が作った、グランプリ・男優賞・女優賞
の3冠に輝いた作品。
これが一番面白かった。
劇場公開に耐えられる作品でもある。
プロレスとテレビショッピングを掛け合わせて、
動画配信サイトで独特な宣伝販売を
行うこととなった会社で、
嫌々ながらもプロレスに励む男と
会社に不信感を抱く彼女の確執を描いた作品。

カノジョとしては怪我するかもしれないから
やめてほしいと思っているのだが、
会社人の主人公はプロレスで名声を
勝ち取りたいと思い頑張る。
そしてジレンマに苦しむ。

この痛み、すげー分かる。
プロレスシーンもギャグがあったり
して非常に楽しめました。

TAMA NEW WAVE

また来年挑戦しようかな~

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