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“Ç”久しぶりの園子温自主制作映画「ひそひそ星」第16回東京フィルメックスにて

“Ç”久しぶりの園子温自主制作映画「ひそひそ星」第16回東京フィルメックスにて

ひそひそ星
THE WHISPERING STAR

東京フィルメックス
監督:園子温
出演:神楽坂恵

評価:50点

昨日から開催されている
東京フィルメックス。
東京国際映画祭の後だから
若干無視されがちだが、
「罪の手ざわり」といった
秀作を送り出している凄い映画祭だ。

そんなフィルメックス実はブンブン
初参戦。今回オープニング作品
「ひそひそ星」を観ました。

「愛のむきだし」以降、絶大なカルト的
人気を博し、「新宿スワン」「リアル鬼ごっこ」
といったメジャー寄り作品を作っている
彼が原点回帰。25年前に書いた脚本を
奥さんである神楽坂恵を主演に
「佳子ですけど」や「部屋 THE ROOM」
思わせるショットで撮ったのが
本作である。
トロント国際映画祭で好評を博し、
見事、アジアの傑作が選ばれるNETPAC賞
を受賞した。

「ひそひそ星」あらすじ

環境破壊等人間の罪で、
滅び行く道を歩む未来を舞台に。
ロボット宅配員の女が色んな星の
人間に届け物をするSF作品。

予告編を観れば分かる通り、
東日本大震災の爪痕を
彷彿させる描写が特徴的である。

多くの映画監督が
ドキュメンタリーや
直接的なドラマ、
それこそ園子温が3年前に
作った「希望の国」のような
作りでしか3.11を直視できなかったのを、
ブンブンの記憶が正しければ、
初めてSFという形でメタファライズ
することで「人類の問題」として
普遍化させていると言えよう。

実際に監督は25年前、
「ゴミの島」と言われた夢の島で
撮影しようと構想していたのを、
「ヒミズ」「希望の国」の撮影で
実際に福島の凄惨さを直視していく
うちにディテールを変えていったとのこと。

ブンブンはこの大きな変化が
本作を洗練させたなと考えた。
確かに当時金がなかった為、
「地獄でなぜ悪い」同様温められていた
企画ではある。
しかし、この話の肝と言える
宇宙船のデザイン。外観は神社風で
内観は昭和の一室を思わせる
作りになっている。
監督自身、部屋という宇宙を
イメージして造形したと語っている。

これを福島の悲惨さとリンクさせることで、
外の世界と完全に隔離された福島に
住む人の悲しさがにじみ出てくる。
ディストピアにおける孤独が
よく表されている。

ただ残念だったのは、折角福島を
普遍化させ人類の問題へと
拡大させようとする作りにみせているのに、
どこかやっぱり福島にとらわれている気がした。

部屋も日本の雰囲気に囚われている、
行き着く惑星が毎回どうしても「福島」
を思ってしまう。
分からなくもない。園子温は東日本大震災
以降心を痛めている。それを映画化
したいのも分かる。でも何故、SF?
いや25年前の脚本だから?
それだったら宇宙から帰ってきたら
福島はとんだことになっていたって
設定の方がしっくりくる。

SFとして、惑星は現実離れして描く必要がある。
それも惑星ごとに個性を出す必要がある。

確かに、彼が影響の受けたソクーロフ(本作は
「ストーン/クリミアの亡霊」の影響を受けているっぽい)
を自分のカラーに落とし込んでいる。

震災から4年以上月日が経ち風化しそうになっている
福島の現状を「孤独」というものを
強調して痛いほど伝わってくる。

しかし、どこかちぐはぐな感じがした。

園子温監督にインタビューしてみた

園子温
なんと、Q&Aで園子温監督にインタビューする
チャンスがあったので訊いてみた。

ブンブン「劇中でミドリガメが出てくるのですが、
あれはひょっとして『ラブ&ピース』のミドリガメですか?」

園子温「よく気がつきましたね。もうあのミドリガメは
園組の一員ですからねw」

ブンブン「本作では各惑星にほとんど人間しか出てこなかったと
思うのですが、何故あそこだけミドリガメを登場
させたのでしょうか?」

園子温「…う~ん何だっけな~
確か『ラブ&ピース』撮り終えた後に撮影したんだよね。
愛着ですかね、思い出せますか(神楽坂恵にふる)」

神楽坂恵「スタッフもあのミドリガメに愛着を
持っていたので、あのシーンで登場させたことに
何も違和感を抱きませんでした。」

→どうやら、あの特別出演に意味は無いようです。
監督は結構感覚的に作る人とのことでした。
ちなみに、本作はエンドロールがない為、
訊くまではミドリガメが本当に「ラブ&ピース」
のアレとは断定できないしくみとなっている。

ブンブン、園子温にインタビューできて
大満足でした(*^_^*)

そんな「ひそひそ星」2016年5月に
シネマカリテにて公開決定です!!


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