“Ç”ドローン映画と思いきや格闘技映画「フル・コンタクト」東京国際映画祭にて

フル・コンタクト(FULL CONTACT)

trailer

監督:ダビッド・フェルベーク
出演:グレゴワール・コランetc

評価:40点

東京国際映画祭でドローン映画やるって
ことで観て来ました。
ドローン映画と言えば、当ブログでも
紹介した「ドローン・オブ・ウォー


をイメージするが、
あれとは全く別次元の映画でした…

「ドローン・オブ・ウォー」?いいえ、「オンリー・ゴッド」

この作品は3つの話を同じ主人公が演じている。
一つ目は、アメリカからドローンを操縦し敵を殺す
兵士の葛藤。
そして、二つ目は荒野をサバイバルする男が
敵と遭遇してしまいどうしようか悩む話。
そして三つ目は空港で荷物の積みおろしの
仕事をする男が格闘技に励むという話である。

確かに、ドローン攻撃でミサイルが着弾した時に
「コンタクト」と言うのと、空手の種類で
「フルコンタクト」って言うのがあるから
掛けているとは思うのだが、
また光量や動物を使ったメタファーのレベルは
高いと思うが、どうも引っかかる。
フルコンタクト

監督は、画面で人を殺しトラウマを持った男が
意識の中で克服する。格闘技のパートで
面と向き合って戦うことでトラウマを打ち破る、
言わば意識のロードムービーと語っていたが、
2つ目の話が邪魔して上手く伝わってない感じを受けた。

よく観ると、一つ目は画面越しに人を殺し、
二つ目は銃を使って人を殺し、
三つ目は拳で敵と戦う。
(この三つ目が、まるで「オンリー・ゴッド」
のように妙に笑いが生まれてくるw)

段々、「痛み」が直接的になって、
自分に返ってくる「痛み」で
持って心の傷を癒やす
って言いたいんだろう。

わからなくもない。
だったら、三つ目のパートで
英語からフランス語に切り替える
意味はなんだったのだろうか?

第一と第二のパートは英語で語られてはいるが、
場所が不明瞭で物語に普遍性を持たせていた。
しかしながら、3つめのパートで登場人物に
フランス語で語らせることで、
その普遍性が崩壊してしまった。

もし、傷ついた兵士がフランス語圏に帰還し、
心の傷を癒やす話なら、
1つ目の話をフランス語で進めるか、
あるいは場所をもっと特定する必要があったと思う。

ちなみに主演のグレゴワール・コランは
河瀬直美の「七夜待」に出演しているとのこと。
へ~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です