“Ç”「心が叫びたがってるんだ。」学園生活の難所を「あの花」スタッフがアニメ化!

心が叫びたがってるんだ。
Beautiful World Beautiful World

監督:長井龍雪
声の出演:水瀬いのり、内山昂輝etc

評価:70点

最近TOHOシネマズでは「アニメガタリ」
という、ちと誰得感ありありな萌え系
アニメが放映されている。

そのアニメのヒロイン役声優
水瀬いのり主演の
アニメ「心が叫びたがってるんだ。」
を観てきました。
ノスタルジック推しのこの作品いかに…?

だるい重役を任された悩める4人

ブンブンは学園ものと聞くと、
けいおん部がキャッキャと騒ぐ作品だったり、
ガチなスポ根ものととにかく部活動に
フォーカスをあてた作品をイメージするが、
皆さんあなたの学生時代には他に
大きなイベントがあったことを忘れていませんか?

そう!練習発表形式のだる~い学校イベントだ!
地域活動とか理由づけられ発生するこの手の
イベントは代表になったら最後、
磔刑になったキリストのようにクラス内の反発、
多くがサボる中イベントを成功させないといけない。
先生からも「責任」という重圧をかけられる
あの忌まわしきイベントだ。

この話は、その「イベント」役員に選ばれた
悩める4人の高校生のゲキアツドラマとなっている。

悩みがシリアス、そしてリアル…

そんな、悩める4人の背景がめちゃくちゃ
シリアス…そんなことを知らずに観た
ブンブンは驚愕でした。

何故、主人公の少女は「おしゃべり」を
封じられたのか?
怪我した野球部員の何もできずに
フラストレーションだけが溜まっていく
ところ、一見まともそうな残りの
男女が裏で抱える問題…

いい意味で各登場人物を深く
シリアスに掘り下げまくる為、
この作品の大団円であるミュージカル
がお涙頂戴のカタルシスになってくる。

特に、意外にも野球部員のキャラクターの
描き訳が非常に繊細で、
ミュージカルには直接絡みはしないものの、
主人公のトラウマ克服物語に負けない程
野球部員の友情物語が心にぐっと来た。

群像劇として、各キャラ絶妙な
バランスで描き分けることで
見事「桐島、部活やめるってよ。」
に近い親近感を見いだすことができた。

歩きスマホは駄目だぞ~

とは言っても、正直フツーの話です。
ひねりがなく、「アニメ」の
良さが活かしきれてない感じが強く、
岩井俊二が実写で撮ってそーな
イメージが頭に残ってしまう。
特に「あの花」のファンからすると
少し物足りない感じがする作品と言えよう。

そして、この作品一番の問題点は、
「歩きスマホを推奨」する作品になって
しまっているのだ。

確かに、舞台は秩父で人通りは少ないけれど、
主人公を始め、歩きスマホしまくっているのは
どうかと思う。話せない主人公がケータイを
使って会話するってところが、
Face to Faceで話さなくてもいいんだと
言うことを啓蒙しているように見え、
子どもには観せたくないなと感じてしまった。
マジで歩きスマホ危険だからやらない方がいいぞー

とは言っても、主人公の少女に介護用の
メッセージボードを持たせたら
世界観が崩れかねない。
せめて、スケッチボードを常に持ち歩いて、
いる設定にしたら歩きスマホ問題は
いい方向に解決するのではと感じた。

ともあれ学生時代、この手のイベントには
斜に構えていたブンブンではあったが、
涙腺潤んだのは確か。

特に野球男子好きにはたまらない、
愚直でクールな男たちを
観られる作品でしたよ(*^_^*)
心が叫びたがってるんだ

ココサケ

↑入場者特典の色紙とミュージカルのプログラム

↑主題歌は乃木坂46「今、話したい誰かがいる」

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