“Ç”自宅でヴェネチア映画祭⑤「Wednesday,May 9」お金をあげます広告が…

Wednesday,May 9

wednesday, may 9

監督:Vahid Jalilvand
出演: Niki Karimi, Amir Aghaee etc

評価:60点

世界中の映画祭で話題をかっさらう
ハイクオリティなイラン映画。
今年はオリゾンティ部門に出没
したので観ました。

女性が立ち上がる!

学校の先生が恵まれない人の為に
10,000ドル寄付すると新聞に掲載したことから
起こるシリアスドラマ。
無実の罪で投獄された夫を救うために金を
手にしようとするジャラルと
暴力的ないとこから離れ恋人と暮らすために
金を手にしようとするセタレフの
二人の女性にフォーカスを置いている。

世界的にはフェミニズムを越え、
真の男女平等を目指しているが、
まだまだ中東の国では男尊女卑が
はびこっている。

男の言うことは絶対であり、
女性は陰ひなたでひっそりと
理不尽に耐えなければならない。

そんな女性にフォーカスを置いて
愚直にお金を手に入れようと
膨大な受給希望者の中から
勝ち抜こうとしている。

全編から漂うギスギスした感じ、
また支援金広告を出したせいで
暴動を起こしてしまい、
警察沙汰になってしまった先生
の苦悩が心にぐさっときます。

正直、イラン映画は珍しい
角度で映画を撮っている作品が
多いため、この作品は
少し物足りなさを感じてしまう。

ブンブンは募金では貧困を救えない
という立場を取っているため、
先生が金で貧民を救えず
ドンドン追い詰められていく
描写が欲しいところ。

ただただ、女性二人は
先生に振り向いて貰うために
頑張るシーンを、同情誘う
シーン多めに描いており、
先生は警察沙汰になっても
威厳を保ったまま、葛藤をよく
描けていない。

イラン映画にしてはあれ~
っと思ってしまう作品でした。

そんな「Wednesday,May 9」は
Festival Scopeにて日本時間9/13まで
配信中。

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