“Ç”ディズニーランドのア・ソ・コが実写化!「トゥモローランド」

トゥモローランド(TOMORROWLAND)

トゥモローランド

監督:ブラッド・バード
出演:ジョージ・クルーニー、ブリット・ロバートソンetc

○○の映画化と聞くと、
もうシネフィルには聞き飽きた
よくある話だ。

そんな飽き飽きな状態に、
新しい風を吹かせようと
ハリウッドは知恵を絞っている。

最近だと、ゲームのキャラクターが
地球を侵略する「ピクセル」なんか
奇をてらった実写化
なんじゃないかな?

そんな波に、最近ひねくれ
気味のディズニーが
乗らない訳がない!

なんと、数々の童話に
飽き飽きしたのか、
テーマパークごと実写化
しようというのだ!!

ディズニーランドに
行ったことがある人なら
知らない人はいないであろう、
スペースマウンテンやキャプテンEOがある
「トゥモローランド」をマジで映画に
してしまったw

監督は
レミーのおいしいレストラン
ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル
のブラッド・バード。
1960年代のユートピア夢見る
人々の未来像に、
ディズニーに就職するものの
挫折を味わい
一時ディズニーを去った
監督の半生を織り交ぜて
描いた話だ。

故に、事前に町山智浩等の
解説を聴いて
予習していかないと
ちょっと分かりづらい
込み入った映画になっている。

しかも、PG12がつかないのが
おかしい程
ショッキングな描写が多い
(エドガー・ライトの
ワールズ・エンド」みたいな感じ)のだ。

マジで未来を夢見る女の子が怖いww

主人公の女の子は、
環境破壊等でボロボロの
世界に対し「変えられる」と
信じているのだが、
周りの人に全く相手にされない。

あまりに明るすぎる彼女が正直、
「変な宗教に嵌った危ない人」に
見えてしまうほどだ。

そんなぶっ飛んだ、
女の子が謎の女の子に導かれ
ジョージ・クルーニー
扮する選ばれし発明家の
もとへたどり着く。

これを観ていると、
ドラッグ中毒者の珍道中
スポンジボブか!
とツッコミを入れたくなるほど、
頭がおかしく見えてしまう、皮肉にも世界を
変えようとマジで考えているのにね。

例えば、予告編にあるように
バッジを触ると
異世界に行けるのだが、「お父さん、
これ触ればわかるから!」と警察の
お世話になったあとなのに
ハイテンションで
お父さんを説得する
様子はガチきちだ。
こともあろうことか、
バッヂを触ると
視界だけ異次元に行くもんだから、
車に乗っている状態でバッジに触ると
空気椅子で草原を駆け抜ける。
それを嬉々としている主人公の様子も
魅せてくるから狂気でしかないww

ブラッド・バードの半生ぶち込み過ぎ

観ていると、どんどん
カオスになっていく。
まずNO差別って
時代なのにレトローな、
選ばれし者系の
作品になっている。
しかも、ハンガーゲームや
メイズランナーみたいな
危機的状況で
覚醒するのではなく、
初めから天才な人が
選ばれるのだ。

これは町山智浩曰く、
監督の半生が反映されている
とのことだ。

監督のブラッド・バードは
若くしてディズニーに出入りする
エリート社員だったのだが、
環境にあわず中々映画が作れなかった。

その苦悩を、ぶち込んでいる。
特にジョージクルーニー扮する
学者の描写に深くぶち込んでいるから
人によっては分かりにくい。

何で、ジョージクルーニーが
苦しんでいるのか?
って疑問符が出るだろう。

実はディズニー版ターミネーターだった(汗

そして、ディズニーなのに
露骨なバイオレンス描写
がどんどんヒートアップ。
しかも、世界観が
ターミネーターになってきます。

ロボットvsロボットの
格闘シーンがあったり、
ロボットが車にひかれても
復活したり。
ディズニー…これは子供向け
じゃないんじゃないかな?
ネズミを殺すために核爆弾を出す並に
鬼畜で危なっかしい描写が多すぎて
ショッキングでした。

結局「2001年宇宙の旅」やドラえもんのような
世界にたどり着かず、「ワールドウォーZ
トゥモロー・ワールド」のような世紀末の方が
リアリティを帯びている時代になってしまったが、
こういう映画を観て、マジで世界を変えようとする
人が生まれるといいですね~
「トゥモロー・ランド」予告編

関連項目

・ドラッグ映画「スポンジ・ボブ 海のみんなが地球を救Woo!

」レビュー
町山智浩の解説

「ピクセル」予告編


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