“Ç”こんなロシアン・カルト映画知ってる?「不思議惑星キン・ザ・ザ」

不思議惑星キン・ザ・ザ(Кин-дза-дза!)

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監督:ゲオルギー・ダネリア
出演:スタニスラフ・リュブシン、エフゲニー・レオーノフetc

ロシアSF映画の中で極めてカルト的人気を誇る作品
「不思議惑星 キン・ザ・ザ」。
観たいと思ったときにTSUTAYAにないことが多く、
長らく観られてなかったが、ようやく鑑賞。

ロシアってかなりひねくれたモンを作る
イメージが強いが、この作品は
そのさらに斜め上をいくヘンテコな傑作でした(*^_^*)
銀河ヒッチハイク・ガイド」の映画化の
参考にもされたんじゃないかな(原作は、
本作より前に書かれているため)。

あらすじ

ある二人の男が、
ホームレスのような変人にダル絡みする。
その変人は、テレポート装置を見せびらかす。

男は冗談だと思い、装置のボタンを押すと
砂漠惑星プリュクへ飛ばされてしまう。

罵声語「キュー」とそれ以外を表す「クー」
でしか会話しないエイリアン、
奇妙な挨拶、ゲス過ぎるエイリアンたち、
様々な不条理を乗り越え、二人は地球へ帰ろうと
試みる…

ロシアらしい!!

チェコの映画もそうだが、基本的に
政府によって抑圧された国から出てくる
映画はゴリゴリの芸術で暗号化されまくった
作品が作られることが多い。

この作品は、まさに当時のロシアを
風刺している。ってか、ロシアにやってきた
旅行者が不条理に巻き込まれまくる
様子を描いているんじゃないかと思われる。

例えば、ここに出てくる惑星では
民族階級を確かめるために
識別器が使われ、それの結果によって
差別される。

ロシア人とロシア隣国人の差別関係を
暗示しているのかな?

んで、ストーリーはシリアスなのに、
ゆるーく不条理ギャグが続く、
なのにラストはめちゃくちゃシリアスな
選択を迫られる。
なんじゃこりゃ!
ひねくれすぎて感動してきますww

ってか、エイリアン、クーとキューでしか
会話してなかったのに一瞬でロシア語を
習得するあたり怖すぎだ(汗

ブンブン、今ロシア語に挑戦しているが
フランス語の10倍難しいぞm(_ _)m

用語集

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難解な作品ではあるが物語途中で、なんと親切なことに
用語解説をしてくれる。

例えば、交渉で使われるカツェはマッチだとか
教えてくれるので、用語を忘れそうになっても
大丈夫である。

メニュー画面が凄い

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DVDの醍醐味は特典映像や、メニュー画面の作りである。
まあ、この映画はスタンダードに予告編、
あと用語集しかついてないのだが、
字幕設定の名前とかが拘っていて面白い。
出演者は「惑星人」と書いてあり、
字幕設定は「クロス番号013文字コード」となっている。
いやー、朝から変な映画観てしまったな~
「不思議惑星 キン・ザ・ザ」予告編

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