“Ç”豪華すぎるキャストなのに幻の作品「Mishima: A Life In Four Chapters」

IMG_9945.JPG

Mishima: A Life In Four Chapters

監督:ポール・シュナイダー
出演:緒形拳,沢田研二etc

カンヌ映画祭で最優秀芸術貢献賞を
獲り、フランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカスが
製作総指揮、
監督は「タクシードライバー」
「レイジング・ブル」の脚本家で
出演は緒形拳や沢田研二と
豪華すぎるキャストなのに
日本未公開、
未DVD化の作品がある。

その名は
「Mishima: A Life In Four Chapters」
三島由紀夫の自決事件と
彼の小説数篇を融合した
超大作だ!

昭和天皇を描いた「太陽」は
日本で公開、及びDVD化も
されたのに、未だ日本では
過激派を恐れてか
観られない(一応youtubeに
全編あるけどね…)状況だ!

しかし、断言する‼︎
早くも今年ナンバーワン
候補の作品だ(≧∇≦)

外国人が日本をリスペクトした
映画を撮ると大抵ロクでも
ないことが起こる。
「ラーメンガール」の誤った
日本感。無理矢理舞台を
ホームグランドに移したものの、
コメディと化した
三島由紀夫原作
「午後の曳航」など数え切れない。

しかし、この作品は、
実際の事件を再現しつつ、
小説とリンクさせていく
荒技をあまりにも綺麗に
やり遂げているのだ(^^)

複数の話を交互に語る、
しかも現在進行形で
ジワジワ進めるスタイル
として「クラウドアトラス」や
「イントレランス」があるが、
あれらとは違いコイツは
実話を盛り込んでいく。

さらに、三島由紀夫事件と
リンクさせるのが
「金閣寺」「鏡子の家」
「豊饒の海(2巻)」と
自爆特攻するのかと思う程
到底2時間に収められない
大作を持ってくる…

なのに、なのに、
原作からの引用文をテクニカルに
使いこなし、映画化すると
どうしても失うような
小説ならではの
抽象表現を映像で見事に再現。

三島由紀夫自決シーンに、
各サブストーリーを
リンクさせていく…

これぞ!文芸映画!伝記映画!
圧巻でした(≧∇≦)

緒形拳が三島由紀夫よりも
國村隼に見えて仕方がない
問題こそあれど、三島由紀夫に
思い入れがある人が観ても大満足な
傑作でした!

日本よDVD化頑張ってくれ〜

一応youtubeに本編あります。
できればDVD等で観て欲しいのだが、
やむ得ない場合はどうぞ↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です