“Ç”モーリタニア映画観ます?TIMBUKTU「禁じられた歌声」で12月日本公開

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TIMBUKTU(2014)

監督:アブデラマン・シサコ
出演:Ibrahim Ahmed,Toulou Kiki

カンヌ映画祭のコンペ作は
必ず日本で観られない作品が
出てくるので、個人で
カンヌ映画祭祭りを開くのは
難しい。

しかし、フランスにいれば
その偉業が達成できるぞ!

今回は、カンヌ映画祭二度目の
出品、そして2007年には審査員を
務めたのに、日本では全く公開
されないアブデラマン・シサコの
新作「TIMBUKTU」を観てきたぞ!

アブデラマン・シサコって?

彼はモーリタニアを代表とする
映画監督。

モスクワの映画学校に通った後、
地道に映画を作り続け、
2006年のカンヌ映画祭で
「BAMAKO」を出品。

今回の「TIMBUKTU」は
ある視点部門すっ飛ばし、
いきなりコンペに参加
し、エキュメニカル審査員賞
(キリスト教関係者が選ぶ賞)を
受賞した。

肝心な中身は…

ティンブクトゥはマリにある
都市の名前で、2012年に
実際に起きた虐殺を基にして
作られている。

観ていると、マリのデタラメな
政治体制が見えてきます。

音楽もサッカーも禁止された、
イスラム原理主義に支配された
村ティンブクトゥなのだが、
村人は銃を持った兵に刃向かう
ごとく、派手なファッションで
徘徊したり、音楽を奏でたり、
子どもたちはボールなしで
エアサッカーを始める。

あまり、イスラム社会に詳しく
ないが、明らかに挑発的で
軍人にいつ殺されてもおかしくない
行動をしまくっている。

軍人はその時の気分で、
村人を牢獄に閉じ込めたり、
スルーしたりする。

間抜けなのか、ガチなのかわからない。
そんな、間抜けな世界で村人は
殺人を犯す。

普通のシリアスドラマじゃ
考えられないような展開の
数々をあまりにも美し過ぎる
映像で表現。血みどろ感を
消すデタラメさ。

どうも、監督はデタラメさに、
イスラム原理主義者にもある
ユーモラスな人間性、
そして不条理過ぎる
アフリカ社会の現状を
反映させたかったのだろう。

特に、テロリストが政府に対して
送る動画メッセージを作る場面の
間抜けさには爆笑し、
同時に考えさせられた。

ある意味、無宗教国家日本は
平和なのかもしれない。

そんなTIMBKTU,ついに日本公開決まりました!!!!!
12月ユーロスペース他にて「禁じられた歌声」
という邦題で上映するぞ!
みんな貴重な作品観に行こう!

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