“Ç”日本8/1公開の団地アクション映画「ベルファスト71」

ベルファスト71(’71)

IMG_6944-0.JPG

監督:Yann Demange
出演:ジャック・オコネル、
シーン・ハリスetc

授業と授業の合間に映画を観よう!
ただ、「インターステラー」も
フランソワ・オゾンの新作も
次の授業に間に合わなくなり
そうだったので、
99分の戦争アドベンチャー「’71」
を観た。

イギリス史上最大のトラブル
「北アイルランド問題」。
ベルファストを中心にプロテスタントが
カトリックを弾圧するIRAや
プロテスタントの人々の
勢いが絶頂期の頃のある兵士の
災難を描いた作品である。

イギリス本土の部隊から、
北アイルランドの部隊に
単独派遣された男。

訓練でもヘナチョコな彼が、
土地勘ない場所で完全アウェー
状態。

そんな彼にとんだ災難が!
パトロール中に暴動に巻き込まれ、
迷子になってしまった(汗

しかも、過激派に命まで狙われヤバイぜ!誰か助けてくれ…て話だw

フツーこの手の戦争ものって、
部隊もろとも四面楚歌に
陥る。しかも、強い兵士の活躍
でなんとか生き残るっていう
話が多いが、これは違う!

劇中、一回の見せ場以外
とことんヘナチョコ。
北アイルランドの少年にまで
バカにされる始末。

そんなヘナチョコ兵士が、
路地、バーと団地の3ラウンドで
過激派と戦う様子がとにかく
手汗握る。主観を巧みに使った
演出、映像編集が凝っており、
「アルゴ」の
ラスト30分を終始続けている
ような凄まじい映画である。
(多分影響受けている。
「アルゴ」に出てきた
おかっぱ頭とそっくりな
奴現る。)
IMG_6952.JPG


団地の住民も不安げに見守る
なか、静かで荒々しい戦いが
繰り広げられる。

しかも、ただ兵士が逃げる話
ではなく、そこに「プライベート・
ライアン」のような救助部隊、
スパイ、そして過激派の必死さ
分かるエピソードを盛り込むので、
「ボーン・アイデンティティ」
ですか?とツッコミを入れたく
なるサスペンスっぷり。

確かに、歴史事実を扱った作品
としては「フューリー」を
遥かに超える娯楽っぷりで
真面目に観ると怒りたくなる
作品かもしれないが、
サスペンスとしては一級品。

残念ながら、本年度ベルリン
国際映画祭コンペ作だったが、
「グランド・ブダペスト・ホテル」
「6才のボクが大人になるまで。」
アラン・レネの新作と相手が
悪かった~_~;

しかし日本ではほとんど
知られていないYann Demange
監督。彼の力は凄いぞ、
第二のケンローチになる
かもしれん
今後注目すべき監督と
言えよう!

※祝:日本公開決まったぜ!
8/1(土)新宿武蔵野館他全国ロードショー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です