“Ç”追い込まれママと教育ママ「Mommy/マミー」:新宿武蔵野館4/25公開

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フランスにはAVANT PREMIÈRE
という文化がある。

ロードショーの一日前の夜に、
シネコン、ミニシアター問わず
前夜祭上映をするのだ。

料金は通常価格と変わりません。
さすが映画大国だけに
オープン前(13:20オープン)から
長蛇の列。皆20:00の「MOMMY」
前夜祭上映件を求めています。
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その結果、上映1時間前に
売り切れました。
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このles 400 coupsは各スクリーン
の客席が100席程度なのだが、
今回は隠しスクリーン
300席程ある「5番」で観ました。
人が多すぎて入場規制かかります。
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MOMMY/マミー

監督:グザヴィエ・ドラン
出演:アンヌ・ドーヴァ、
アントワーヌ・オリヴィエetc

ADHDの息子を抱える母親が
施設に息子を預けていたのだが、
問題行動を起こしたせいで
戻ってくる。
再び荒々しい生活が始まるが、
とある教育ママが向かいに
引っ越してきたことから
再教育するという話。

この作品は、映像技術面で
映画史に残るであろう。

まず、通常映画のスクリーン
サイズ比って「1.33:1」
「1.85:1」「2.35:1」のどれか。
つまり、横長である。

「SAINT LAURENT」のように、
多画面にする影響でサイズ比が
変わることがあっても基本
上記のサイズだ。

しかーし!
この作品は1:1、つまり
正方形の画面比である。
なんじゃこりゃw

しかし、観たら理由がわかった。
昔、スナップ写真が流行った時期
があった。レストランなどで
誕生日を迎えるとその場で
印刷してくれるアレ。

アレって正方形の枠の中に
思い出が詰まっているのだが、
あのノスタルジーを
再現しようとしたんじゃ
ないかな〜?

何たってどのショットも、
インスタグラムにありそうな
様になったものなんだ。
ストーリーに映像技術を
巧みに融合させた珍しい
映画がまさにこれ!

みんなも子どもの頃
親に散々怒られたでしょう、
その日々を思い返しそうな、
まるで幼少期の写真が
そのまま動画になって
動き出したかのような
画運びである。

またこの不良が可愛いんだよねー
やんちゃで悪ガキなんだけれど、
母の愛情を求めてプレゼント
なんか買ったりする。

ブンブン、小学校の時
まさに彼のような人が
クラスにいて非常に
迷惑した思い出が
あるがこの作品を観ると、
TDHDのことがよく分かる。

父なき少年が愛を求めて、
感情がコントロールできなくなる。
新しい母は、彼の理解できない
行動に否定する。

例え、彼の小遣いで買った
プレゼントでも「盗んだんでしょ」
と言って彼を傷つける…

それがまた、ダサいネックレス
(MOMMYって書かれた奴)
だから笑いと同時に泣けて
来るのだ。

小学校の時憎みまくった、
あいつの当時の心を
理解できたぞ。

毎回性同一性障害や
マザコン、同性愛などシリアスな
テーマを美しく描くドラン監督。

後半一回だけ、
画面サイズを変えるところで
号泣である。

19歳でカンヌ映画歳の賞を獲り、
まだまだ絶好調の監督
グザヴィエ・ドランの
「トム・アット・ザ・ファーム」
が日本で今月25日に
ヒューマントラストシネマ有楽町
で公開だぞ(≧∇≦)

残念ながらフランスでは
既にDVD化され、20ユーロで
買わないと観られません~_~;

遂に日本公開決定

グザヴィエ・ドラン映画最強説が
ようやく浸透してきて、
「Mommy」も無事公開へ…
4/25(土)に新宿武蔵野館、
ヒューマントラストシネマ有楽町。
そしてリニューアルオープンするYEBISU
GARDEN CINEMAで上映されるぞ!

ブンブンも日本でまた観ようかな~

↑トム・アット・ザ・ファームの予告編です(*^_^*)

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